こんにちは、すずごん(@suzugon_blog)です。
今回は、『推し、燃ゆ』という本を紹介します。

概要
著者の宇佐美りんさんは、史上最年少の21歳にして三島由紀夫賞を受賞したという話題の人です。
この作品も、2021年の本屋大賞にノミネートされています。
この本は、「男性アイドルの熱烈なおっかけである女子高生」が主人公です。

設定がかなりボク好みで、読むきっかけになりました。
全体を通して、この主人公の心の動きの変化の表現の仕方が素晴らしかったです。
本当に21歳なのかと、疑うほどした。
たとえ自分のことや、周りの身近な人のことであっても、ここまで内面を言語化できる人はなかなかいません。
この内面の描写に夢中になっているうちに、あっという間に読み終えることができました。

印象に残ったところ3選
①アイドルファンのいろんなスタンス
アイドルとのかかわり方は十人十色で、推しのすべての行動を信望する人もいれば、善し悪しが分からないとファンとは言えないと批評する人もいる。推しを恋愛的に好きで、作品には興味がない人、そういった感情はないが推しにリプライを送るなど積極的に触れ合う人、逆に作品だけが好きでスキャンダルなどに一才興味を示さない人、お金を使うことに集中する人、ファン同士の交流が好きな人。あたしのスタンスは作品も人もまるごと解釈し続けることだった。
ひとえに「アイドルファン」と言っても様々なスタンスがあり、多種多様な楽しみ方、応援の仕方があることを知りました。
これまで知らずに「アイドルオタク」とひとくくりにして捉えていたことを反省しました。
②推しを推すことが、人生の中心
あたしには、みんなが難なくこなせる何気ない生活もままならなくて、その皺寄せにぐちゃぐちゃ苦しんでばかりいる。だけど推しを推すことがあたしの生活の中心で絶対で、それだけは何をおいても明確だった。中心っていうか、背骨かな。
推しを推さないあたしは、あたしじゃなかった。推しのいない人生は余生だった。
推しを推す生活を「背骨」と喩え、推しのいない人生を「余生」を表現しています。
ここまで本気で誰かのことを考えたことは、ボクの人生の中で一度も経験ありません。
そんな人間が、人生で1人でもいることを、すごく羨ましいと感じました。
③あんなに行きたくなかった学校に「行かないつらさ」
何もしないでいることが何かをすることよりつらいということが、あるのだと思う。
主人公が、高校をやめたあとの心情を描いた一文。
「風邪で学校をや仕事を休む」ときなど、何度も感じたことのある感情を、見事に言語化している部分だと思います。
作品全体をみると、そこまで重要でない箇所ですが、ボク的には一番印象に残った一文です。

感想
一人の女子高生の内面を、終始描き切った作品でした。
テレビの報道などでアイドルのファンの映像を見ると、「楽しそうでいいな。イヤなことなんてないんだろうな」と気軽に思っていました。
しかし、彼ら彼女らも、日常ではボク達と同じように「一人一人の人間が、それぞれの人生を必死に生きている」ということを改めて知ると、愛おしく思えてきました。
「ひとくくりにせず、一人一人の人間をしっかり理解しようとする」ことの大切さを思い出させてくれる一冊でした。

コメント
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